【企業インタビュー】多様な才能が集う組織へ──成長の原動力は“社員の自己実現”にあり
株式会社Reshape
• 事業内容:ITサービス開発・人材育成事業
• 設立:2015年
• 従業員数:80名
• 所在地:東京都渋谷区
「テクノロジーで社会を再設計する」をテーマに、アプリケーション開発や企業向けDX支援に加え、エンジニア育成など多角的な事業を展開する株式会社Reshape。社員が個々の「得意」や「やりたいこと」を活かせる組織づくりを目指し、5年で社員数が約10倍に増えるなど急成長を遂げている。その原動力はどこにあるのだろうか。今回は代表取締役の田中太郎氏と、人事部マネージャーの佐藤花子氏に、成長の秘訣や組織づくりの考え方を伺った。
1. 創業当初の課題は「人材確保」と「組織の方向性づくり」
――まずは創業期のお話をお聞かせください。
田中氏(代表)
創業当時は5人でスタートしました。最初は「社会をテクノロジーでより良くしたい」という抽象的な目標こそあったものの、具体的に何をすべきか、どんな人材が必要なのか手探りでしたね。
最も苦労したのは「組織の方向性」を定めること。ビジネスプランを練りながら、同時に人材採用や育成の方針を確立しなければならなかったので、右も左もわからない中でがむしゃらにやっていました。
――当時はどのように人を集めていたのですか?
佐藤氏(人事マネージャー)
まだ知名度が低かったので、最初は代表や役員のSNSや知人ネットワークに頼って、興味を持ってくれた方と直接話をしていました。でもそれだけでは限界があるので、途中から転職エージェントさんに協力してもらったり、オンラインの求人サービスを活用してみたり。少人数だったからこそ採用の柔軟性はありましたが、反面「会社としてどんな人が合っているか」を明確に言語化できていなかったのが課題でした。
2. 社員の個性を活かす「自己実現面談」の導入
――成長の転機となった取り組みを教えてください。
田中氏(代表)
大きなきっかけは、**「自己実現面談」**の導入です。社員一人ひとりが「何を目指しているか」「どんな仕事スタイルなら力を発揮できるか」を定期的に上司や同僚と共有する仕組みを社内に取り入れました。最初は手探りでしたが、続けていくうちに「本人が本当にやりたいこと」と「会社が求める役割」のすり合わせが上手くいくようになったんです。
――その面談はどのような流れで行うのですか?
佐藤氏(人事マネージャー)
まず、社員が自分のキャリア目標や興味を持っている技術分野・業務内容を書き出します。その上で、上長やプロジェクトメンバーと一緒に「実現に向けたアクション」を話し合います。「数年後にはこういうポジションを目指す」とか、「こんなスキルを身につけたいから、このプロジェクトで学びたい」といった具体的な対話を重ねて、キャリアの道筋を定めるんです。最終的には人事が全員分のプランを把握して、異動や新規プロジェクトの立ち上げに活かします。
3. 失敗を「許容」するカルチャーがクリエイティビティを生む
――実際に面談制度を導入して、どのような変化がありましたか?
田中氏(代表)
社員同士での「対話」が活発になりましたね。業務に集中すると、どうしても日々の仕事の話だけになりがちですが、「将来どうしたいのか」「どんなスキルを身につけたいのか」といった話を当たり前にする文化ができたことで、新規サービスのアイデアが生まれやすくなりました。
また、失敗を咎めないカルチャーを徹底するようにしたのも大きいです。社内では「面白そうだからやってみよう」と言える空気があり、何かをやり始めて、うまくいかなくても「やってよかったね」「次はこうしてみよう」と意見交換ができるんです。この失敗の許容度がクリエイティビティにつながっていると思います。
4. 採用におけるポイントは「理念共有」と「裁量の担保」
――採用面で他に意識していることはありますか?
佐藤氏(人事マネージャー)
一つは、応募者の方と「理念」が合うかどうかを面接でしっかり確認すること。たとえば当社の根幹は「テクノロジーで社会を再設計する」ですので、「その社会をどう変えたいのか」「今後どう成長していきたいのか」などを応募者の方からヒアリングして、価値観のすり合わせを必ずします。
もう一つは、「入社後すぐにある程度の裁量をお任せする」方針を貫いている点です。自分で考えて行動する習慣を身につけてほしいので、上長が逐一指示を出すことはほとんどありません。ただし、必要なサポートやアドバイスは惜しまない。この“放任とサポートのバランス”がミソですね。
5. 将来的なビジョン:多角的な事業とグローバル展開
――今後の事業拡大や企業ビジョンを教えてください。
田中氏(代表)
まずは既存のITサービス開発と人材育成事業をさらに拡充する予定です。具体的には、企業向けのDX支援をワンストップで行うために、新たにUI/UXデザインチームを大幅に強化する計画です。
さらに、中長期的には海外展開も視野に入れています。日本で培った技術力と組織づくりのノウハウを海外の企業にも提案していきたい。そのために英語研修や海外インターンシップ制度の整備など、社内での取り組みも始めています。
――グローバル化に向けた人材拡充も必要そうですね。
佐藤氏(人事マネージャー)
ええ、今後は海外人材の採用も本格化させようと考えています。言語や文化が異なる多様なメンバーが加わることで、新しいアイデアや視点をどんどん取り込めるようになるはずです。「社会を再設計する」という大きな挑戦のためにも、組織の多様性をさらに高めていきたいですね。
6. 「個人の意志が会社を変え、社会を変える」──応募者・読者へのメッセージ
――最後に、読者へのメッセージをお願いします。
田中氏(代表)
私たちは「個人の意志が会社を変え、社会を変える」と本気で信じています。だからこそ、自分で考えて動ける方には多くのチャンスを提供したいし、失敗を恐れない環境も整えています。もし「自分のアイデアで世界を少しでも良くしたい」と思う方がいれば、ぜひ一緒に挑戦していただきたいですね。
佐藤氏(人事マネージャー)
入社後は自分らしく働きながらも、周りの仲間とコラボレーションして新しい価値を生み出せる楽しさを実感してほしいです。テクノロジーの力で、未来はもっと良くなる。その可能性を、一緒に形づくっていきましょう。
編集後記
社員の「自己実現」を軸にした組織文化づくりが、株式会社Reshapeの大きな特徴だと感じました。個々のアイデアと情熱が社内で尊重され、メンバー同士が刺激し合うことで、ビジネスはもちろん、人材育成にも良い循環が生まれているようです。今後のグローバル展開も含め、“社会を再設計する”というビジョンがどう広がっていくのか、ますます目が離せません。
株式会社Reshape
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• URL: https://www.reshape-example.com
• 採用担当:recruit@reshape-example.com