地域に寄り添い続ける小児科 ─ 3代にわたる歩み

私たちのクリニックには、この土地で3代にわたり続く小児医療の歴史があります。
祖父の代から受け継がれてきた思いは、時代が変わっても今も変わらず息づいています。
【初代】地域に小児科を──祖父の原点

今から数十年前、まだこの地域に小児科が少なかった時代。
医療体制が十分に整っていない中で、初代院長(祖父)は「子どもたちを守りたい」という一心で小児科を開業しました。
当時は発熱や感染症、栄養不良など、命に関わる病気も多く、 祖父は昼夜を問わず往診に走り、地域のご家庭に寄り添い続けたと聞いています。

また、昭和の時代には珍しく、乳幼児への予防接種や健診の重要性に早くから注目し、地域での予防医療に力を入れていたのも祖父の大きな功績でした。 「病気になる前に守る」という考え方を、地域に根づかせた先駆者でもあります。
【2代目】やさしさと信頼の診療を受け継いで

その志を引き継いだのが、2代目院長(父)です。
父は祖父のように厳格でありながらも、子どもたちの気持ちを大切にする温かい人柄で、多くのご家族から慕われていました。
父の代では、
- 乳幼児健診やアレルギー外来の導入
- 学校医としての地域活動
- 子育て世代との交流会の開催
など、地域に開かれたクリニックとしての土台を築きました。
いつも「医療は“診る”だけでなく、“寄り添う”ことが大切」と語っていた父の姿は、今も私の心に残っています。
【3代目】新しい時代へ ― 変わらぬ想いと新たな挑戦

そして、現在。
3代目となる私は、先代たちが守り抜いてきた思いを受け継ぎながら、
より現代のニーズに合わせた小児医療を目指しています。
3年前には、老朽化した建物を同じ場所で建て替え、木のぬくもりを感じる小児科としてリニューアルオープンしました。

診療スペースには
- 発熱者専用の個室待合室(感染症対策の徹底)
- 授乳室やおむつ交換台
- ベビーカーでも通れるバリアフリー動線を備え、安心・快適に過ごせる環境を整えています。
しかし、どれほど設備が新しくなっても、私たちの原点は変わりません。
それは「地域の子どもたちとご家族の笑顔を守ること」。
診察のたびに感じる子どもたちの成長が、私たちの何よりの喜びです。
これからも変わらず、この場所で
祖父の時代から受け継がれてきた「地域のために」という思いを胸に、
これからもこの場所で、小さな命とご家族に寄り添い続けていきます。
時代が移り変わっても、ここで育つ子どもたちが健康に、笑顔で過ごせるように──。
これからも3代にわたる信頼と絆を大切に、地域医療の未来をつないでまいります。