毎朝、市場に足を運び、果物屋として培った目利き力で、その日一番美味しい旬の果実を仕入れます。色・香り・触感を確かめ、完熟のタイミングを見逃しません。果物の“今”を知るプロだからこそできる仕入れです。

仕入れた果物はすぐにお店で手作業の下ごしらえ。皮をむき、種を取り、食べ頃の部分だけを丁寧にカットします。傷みやすい果物も、一つひとつ状態を確認しながら。素材を無駄にしない、果物への愛情がここにあります。

果物の酸味や甘さに合わせて、加える砂糖やはちみつの量を微調整。シンプルだからこそ、果物ごとにバランスを整える匙加減が大切です。余計なものは足さず、果物本来の味わいを最大限に引き出します。

素材を混ぜ合わせる撹拌（かくはん）作業は、空気を含ませながらゆっくりと。なめらかで口どけのよいジェラートになるよう、温度と時間を調整しながら仕上げます。このひと手間が、ひとさじごとの幸せにつながります。

果物屋が仕入れた旬の果実を、一番美味しい形でジェラートに。甘さ、香り、酸味、口どけ。その全てがひとさじに詰まっています。目利きから仕上げまで手をかけた一杯を、ぜひ味わってください。